アメリカ西海岸流通最新情報その3


以下2004年のブログより転載です。

アメリカ西海岸流通最新情報

<歴史と概要>

『人工的に作られた町』ラスベガスは、ネバダ州南端の砂漠のど真中にあります。飛行機で行けば分かりますが、ラスベガスを発展させるきっかけとなったフーバーダムを越え、赤茶けた砂漠と枯草の茶色の色が飽きるほど連続した後で、突如びっくりするぐらい区割りの出来た、そして緑といえばゴルフ場しかないいかにも人工的な町だなと誰もが思う大きな町が現れます。


そこがラスベガスシティー!。年間降雨はほとんど無く、年がら年中乾燥しています。その為、日中のとてつもない暑さが夜になると急にヒヤっとします。ただ夏の暑い時期なら夜もアスファルトの含有熱や、車やホテルの排気などで朝方まで寒くならないこともあります。


ですからアメリカ人で夏の時期、半袖ポロに、ショートパンツの方をよく見ますが、日本人は季節問わず必須アイテムとして、ジャケットなど羽織るもの、ソックス、あとついでに歩きやすい靴の3つは、着がえやお金以外にそろえておいてください。一歩建物に入ると空調ががんがんというか、キンキンというか、目茶目茶効いています。しばらく建物の中にいると、私なんかは、羽織るものを着ていないと、お腹を壊してしますほどです。ですから冷え性の方はソックスも必ず履いておいて下さい。夏の夜は空調を弱めるか、消してから寝ることをおすすめします。最初のうちは建物内外の気温差に体調を崩すこともありますので、気をつけて羽織りましょう。


同じような理由で靴も必要です。サンダルで建物内を歩いていると、その寒さに足が痛くなりますし、内外気温差で、足の疲労がすぐたまります。またラスベガス滞在中、移動はほとんどの方が歩きになります。ちょっと隣のホテルまでと外に出たら、近くに見える建物が実は遠近法の錯覚で、20分かかった、なんて笑い話はいくらでもありますから、用心のため日本人は、歩きやすい靴を持っていくか、買うかしてください。


参考:私の場合、アメリカに行く時は基本的に着替えは、2日分ぐらい用意して、現地でその後の着がえを調達します。


ラスベガスは観光の町ですから、有名ブランド店も多数あります。TAXもたしかハワイ並だと思います。そしてホテルで働く多数の従業員の方もこの町で住んでいますから、その人の生活の為のお店も多数あります。そんな店で食料や、着がえを買うのも楽しいですよ。


ディスカウントストアで有名なウォルマートもラスベガス近郊に10店ほどあります。


普通の観光客ならまず行かないでしょうし、歩いていける距離にはありません。でもビールや水の安さも一つの魅力ですし、あの喧騒の町から一歩出て、あの華やかな町を支える従業員の方の普段の生活をのぞけるいいチャンスです。最初私もそのギャップに驚きました。


どのウォルマートも基本的に一緒ですが、もし流通に関係する方なら、ウォルマートの最新業態、スーパーセンターまで足を伸ばしてみてください。意外と日本の○○に似てるなあと思うかもしれません。ちなみにどのウォルマートに行くのもタクシーです。タクシーに乗る前、あるいは車中で交渉して、買い物中待っておいて貰う旨を必ず伝えておいて下さい。私は買い物後、タクシーがなくて困った経験があります。


アメリカの娯楽の町としてのラスベガスは、最初フーバーダムの建設で働くものたちの憩いの場、カジノとして誕生。フラミンゴ建設を境にダウンタウンからストリップをメインにしたカジノつきの巨大ホテルがぞくぞく建設され、そこからは酒とばくちと女というような雰囲気はなくなりました。


そして1980年代からの『ファミリー向きのテーマパーク型のホテル』の建設ラッシュにより、爆発的に観光客が増えはじめ、今現在の繁栄があります。


ただしファミリーだけでは、金が落ちないことに気付いた経営者が、1990年代後半から『紳士な大人のためのホテル』を建設し始め、今ラスベガスはさらに変貌を遂げています。常に工事中の看板がどこかに掲げられ、新しいホテルが建設中の町ラスベガス。経済の浮き沈みに敏感に反応しながらも、繁栄していくことでしょう。今やラスベガス近郊人口120万人、保有客室数20000弱。


働く従業員の数も飛躍的に伸び、生活の為に必要な施設が整い、今やネバダ州立大学ラスベガス校や、世界的に有名なコンベンションセンターが出来ました。観光客、そして働く人の為の施設はドンドン増えつづけることでしょう。なんにしてもラスベガスの変貌はホテルの変貌に直結しています。


<ラスベガス市街>

多分皆さんが着く空港はマッカラン空港。1日800便もの発着があり年間ハワイの5倍もの観光客を有するラスベガスのメイン国際空港です。しかも観光客も、ラスベガス住民も高い上昇率で伸びつづけており、その需要に対応する為空港は拡張を重ねております。最近の拡張後私が訪れた時、その拡張された広さに圧倒されました。おまけに土地はいくらでもあまっていますから、今に関空の何十倍にもなるかもしれませんね。


空港のアクセスは、ラスベガスの繁華街から近距離にあり、バスなどを使っても30分ぐらいで街中に入れるほど抜群です。


空港についたとたん、みなさんびっくりすることは、いきなりのカジノの存在。主にスロットですが、そのゲーム音が、自分はカジノの町に来たんだなと認識させます(ちなみに空港内のカジノはあまりおすすめではありません)。しかも空港から一歩で出ると、どの建物内でも喫煙OK。アメリカの他の都市経由で来たら、あまりにものギャップの違いで戸惑う方もいるでしょう。


地図(上記の地図を展開して下さい)でも分かるとおり、ラスベガス市街は空港から北の方向にひろがっております。町を南北に通る目抜き通り、ストリップストリートとフラミンゴアヴェニューの交差点(フォーコーナー)を中心に巨大ホテル群が存在します。もしツアーで来る方がいらっしゃたら、この近辺で泊まることになるでしょう。そしてストリップをずっと北に向かいますと、ダウンタウンに到着します。独特のいかがわしさ、古さを体験にしたい方は足を運んでください。フォーコーナーをストリップストリートに沿って南に行くとトロピカーナアヴェニューとの交差点には世界最大のホテルMGMグラントがあります。この交差点は新フォーコーナーとよばれ、1980年後半から超巨大ホテルの建設ラッシュにより繁栄するようになりました。


さて地図上で、ホテルとホテルの間に線がひかれていますが、これはニュートラムです。全部無料ですから、有効活用すべきです。ストリップ沿いに走る格安の運行バスもちょっと遠出する時は便利です。


観光スポットとして有名どころをあげれば、各巨大ホテルの前敷地で繰り広げられる無料アトラクション、そしてミスティアやオーなど数々の有名ショー。世界一の高さのアトラクションで有名なストラトスフィア。さまざまなイベントが繰り広げられるラスベガスコンベンションセンター。世界一のテナント家賃のSZ(ショッピングゾーン)フォーラムショップス。最近出来たばかりのラスベガスプレミアムアウトレット。ゴルフ。砂漠でのバギー体験。

 


あとはなんといても各ホテルのカジノでしょう。


参考:私の場合、ラスベガスで滞在中は、普段の生活のリズムを少し崩すようにしています。昼間の暑さがどうしても苦手で、本格的外出は夕方にしています。


無料のアトラクションなど、ラスベガスの町はだいたい夕方6時から夜12時ぐらいまでがゴールデンタイム。その為朝は遅めに起き、そのままブランチ。そしてホテル内部のプールや、隣のホテルに行ったりして買い物する。そしたら大体夕方になっています。カジノ好きの方はその間してたら良いでしょうし、夜12時過ぎから始めるのも手だとおもいます。


なんといってもラスベガスは夜の町。昼と夜のギャップをせっかくだから思う存分楽しむべきだと思います。


<ラスベガスホテルにて>

ラスベガスへツアーで行けばガイドさんが教えてくれることと重なりますが、


■チェックイン・チェックアウト

ストリップストリートの巨大ホテルに関してですが、チェックインは他の海外のホテルと同じ。予約している方なら、名前や住所を記帳して、必要に応じてパスポートを見せましょう。


ツアーなら多分手荷物はポーターによってバスから部屋に運ばれます。もしその場合、自分が部屋に着く前に荷物が運ばれていたら問題ないですが、自分が先に部屋に着き、荷物をはこんでくれたポーターさんを迎える形になったら1ドルをチップで渡してください。別にチップを渡さなくてもトラブルに巻き込まれることはまずありませんが・・・


出発の日のチェックアウトは部屋で電話をかけたり、有料チャンネルを見ていない限り、しなくてOKです。カードキーはそのまま持って帰ってお土産にしてください。


■ホテル内あるいはそれに付随する必要なチップについて(全米共通)

これは日本人にとって非常に頭の痛い問題です。私もついうっかり渡すのを忘れてしまったことがあります。ほとんど場合あまり問題になりませんが、ホテルの従業員さんはこれを考慮されての給料システムです。チップがないと死活問題となりますので、必ずチップは渡すべきでしょう。


ホテル内外のレストラン関係なく、精算時、料金の10~15%ほど料金に上乗せしてテーブルの上に置いて出て行けば大丈夫です。あと個人が対応してくれるSPA利用の場合(例えばマッサージ)も、タクシーの精算時も全てこの計算でチップを渡せばOKです。あまり細かく計算しなくてもアバウトで多めに払っておけば大丈夫です。まあこういう風にお金のやり取りがある場合、日本人の方もチップを意識して渡し忘れはないでしょうが・・・・


あとは、基本的に個人対個人のサービスを受けた場合全てにチップを渡しましょう。


忘れがちですが、金のやり取りのないサービス、例えば後精算のバーなら、一杯飲み物を持ってきてくれた毎、あるいは、ホテルでタクシーを手配してくれた場合、道をホテルの方に尋ねた場合、荷物を運んでくれた場合、1ドル渡すことです。もし、よくしてくれたなあと思えば2ドル渡せばだいじょうぶ。相手が忙しそうにしていて、渡しそびれたら次の機会があればとおもってあまり考えなくていいでしょう。


そしてベッドメイキングへのチップとして朝出かける時に枕元に1ドルおきましょう。ベッド数に応じて払ったらOKなのでツインの場合は総額2ドルとなります。

 他にもいろんな機会でチップを渡すべきかどうかで悩むことがありますが、基本的に『サービス』を受けたなあと感じたら必ず渡すことです。ですから物販の店や、セルフサービスの店は基本的に要りません。


追記:ラスベガスで多いバフェイタイプ(食べ放題)のお店では均一料金ですが、アルコールを頼んだり、スプーンの替えを頼んだりしたらヤッパリチップは渡すべきでしょう。均一料金で料金先払いなんですけどね。


■ラスベガスのホテル内でしか発生しないチップについて

どのホテル・カジノも喫煙OK!アルコールは無料!が原則のラスベガスですが、アルコールはカジノのウエイトレスに頼まないと出てきません。しかもこのウエイトレスさんは忙しい時間帯になるともってくるのを忘れてしまって、いくら待っても来ないことが有ります。そんな時もにっこりもう一度頼んで、持ってきてくれたら、ハイ1ドルとチップを渡しましょう。


またスロットなどマシン相手で、もし高額当たりを引いたら、現金を持ってきてくれた係りの人や、周りで様子をうかがうウエイトレスにも、そして当たりを引いて自分のことのように喜ぶ普通のおばさんにも、当たり金額に応じて気持ちをチップで渡してください。(普通のおばさんには別に渡さなくてもよいです。)


ディーラー相手のギャンブルに参加する場合は、自分が大きく勝った毎に、が一番ベストです。ディーラーは次々変わっていく為、最後にテーブルから離れる時にまとめて払うと,自分が勝たせてくれたディーラーに感謝が伝わらない気がする為です。


では負けた場合はどうか?スロットなどはそのまま離れたらいいんですけど、、、ディーラーのいる場合はテーブルから離れる時に気持ち程度を渡してください。ただ私も一度だけテーブルゲームをしたんですが、もちろん負けまして、、、チップのことなんか忘れてそのままテーブルを離れました。ですから大負けした時、果たしてディーラーに気持ちよくチップを渡すことが果たして可能なのかはなはだ疑問ではあります。


■喫煙について

基本的にはラスベガスは愛煙家にとってアメリカ内においては、まるで天国のようなところです。今現在他の都市と比べたら、ほとんどフリーな状態。ホテル内にはいたるところに灰皿があります。もちろんホテルの部屋に関しては禁煙ルームがあるので嫌煙家の方はご安心を。


しかしここ最近レストランでの分煙はあたりまえになってきており、このまま行けば完全禁煙のレストランも出来てきそうな感じ。なお、ホテルのカジノではテーブルゲームにもスロットゲームにも、禁煙セクションがあり、そこではもちろんすってはいけません。


ギャンブルに酒とタバコは付き物だという方針で来たラスベガスホテルも、方針転換の日が近いのかもしれません。


<ラスベガスホテル名物>

■BUFFET(バフェイ)

バイキングスタイルの食べ放題のレストランのことです。アメリカでもこのスタイルを取るレストランは多いですが、特にここラスベガスでは各ホテルが力を入れ、バフェイの料理の質・値段の安さはダントツでしょう。


『カジノ階にあるバフェイで皆さん早く食べて、早くギャンブルを再開してね』というホテル側の意図です。


日本ではビュッフェと発音するが、実際アメリカでは通用しません。


実際私が最初にラスベガスに行った時のこと。フラミンゴラスベガスホテル内のどこにビュッフェがあるかいろんな人に聞いたがまったく埒があかない。英語で、ビュッフェはどこですか?みんな首をかしげて分からないと答える。ひょっとしてビュッフェをこんなに楽しみにしているのは日本人の私ぐらいなのだろうか?と疑いました。


自分でやっと見つけたのですが、結構賑わいを見せて、店の前に行列が。まあ昼時だから、と行列に加わってしばらく。後ろに日本人の団体さんが列に加わりました。ガイドブック片手に、フラミンゴのビュッフェの紹介をしはじめました。そして『みんなここは前払い制やから金用意してよ。それとさっきから、ビュッフェ、ビュッフェって言ってるけど、バフェイと発音しないとこっちでは通用せんよ』と、いいました。


ということなんです。


気をつけてくださいね。ハート。


バフェイは時間によって、でる料理と料金が違います。昼時と夜をはずして行くと意外と安く、混雑を避け食べることが出来ます(人気のバフェイは常に一杯のこともあります)。日本のバイキングと同じで、ソフトドリンクは無料。料理同じく自分で取ってきます。アルコールは別料金。頼んで一杯毎に、お金を渡します。この際もおつりぐらいは、チップとして渡したほうがよいかと思います。


ホテル直営のほとんどのバフェイが24時間OPEN(?)していますので、不規則になりがちなラスベガス生活には心強い味方です。


追記;私が行ったことのある中で、おすすめするバフェイをいくつか。値段を言わず食べるなら、パリスかベラージオ。この二つは海鮮物が多く、日本人好みだと思います。とくにパリスは絶対おすすめ。ここのバフェイはホントのパリに来たかのような雰囲気を作ってくれています。料理もデザートもおいしいです。ベラージオはイタリア料理から中華料理まで幅広く扱っており、選ぶのに一苦労しますよ。そして安いながらも安心した味を出してくれるところならアラジン、フラミンゴ、バリーズの3軒。あと私は行ったことがないのですが、アラジンの中に和食のバフェイがあるらしいです。日本食に恋しくなったらどうぞ(友人の話なのでおいしいかどうか聞いてません。すいません)。


■ナイトショー

有名なプレスリーのナイトショーは、ここラスベガスのヒルトンホテルにて、行われていました。ラスベガスと聞いたら、カジノの次に浮かぶのがこのナイトショーでしょう。伝統のラインダンス等の上演もホテルによってありますが、ここ最近はミュージカル、マジック、サーカスなども演目の中心になってきております。どこのホテルのナイトショーがよいかは、専門のサイトに任しましょう。


人気の演目はチケットは当日売り切れと考えたほうがよいでしょう。ですから、日本でツアーを申し込む時に必ず事前購入しておいてください。なお裏技として、見たい演目が上演されるホテルに泊まると、意外と当日でも買えたりします。ラスベガス滞在中、いつ観に行くか分からない人以外、事前購入が賢明でしょう。


ナイトショーも安いものから高額なものまで色々さまざまです。一概に高額のものほど面白いと言えませんが、日本人に人気のミスティア・オーなどは最高額の部類でしょう。自分の見たいジャンルを決めて、選ぶのが一番です。英語の苦手な方(私も含めて)はマジックやサーカスなどのジャンルが無難もかもしれませんが・・・


ナイトショーに出かける時の服装は特に規定はありません。どんな格好でもOKです。カクテルドレスを着ても、Tシャツでも大丈夫!。ただ特に、ナイトショーの館内はエアコンがよく効いています。夏だからといってショートパンツはやめておいたほうが得策です。あとやはり羽織物は持っていったほうがいいです。


■無料アトラクション

夕方6・7時頃から夜12時頃まで中心に各ホテルで大規模なアトラクションが行われます。すべて無料。ホテルによってストリートから見れるものや、ホテル内の人間しか見れないもの色々あります。15分毎に行われているものもあれば2.3回しかしないものもあるので、パンフレットで開催時間はチェックしておくといいでしょう。


絶対見ておいて損のしないものとしてTIの敷地内の池で行われるショーです。池はストリート沿いなので付近を通っている時に、みんながそこに集まり出すのがみえたら、早めに場所とりが必要です。以前はここで海賊船対政府船の対決が見れたのですが、今はちょっとディテイル変更。ただし、船対船の対決の基本ラインは変わらず、火の量などはむしろ派手になったそうです。


ラスベガスの顔でもあるTIの無料アトラクション。特とご覧あれ。 


<バグジーとスティーブ・ウィン>

■バグジー

ラスベガスの町について語るなら、この二人は最大の功労者でしょう。


バグジーは1940年代のダウンタウンを訪れ、この町の発展性を感じ(たかどうかはわかりませんが)ダウンタウン南(現在のフラミンゴラスベガス)に大規模カジノを有し、華麗なナイトショーを繰り広げる一大ホテルを作ることを思い立ちます。


その資金はマフィアが出資してくれたのですが、当初計画の建設予算を遥にオーバーし、マフィアに脅されました。自分の理想のホテルを作ることに妥協しないバグジーは、それを無視。彼はオープンしたら、このでかいホテルにたくさんの客が来ることを信じて疑いませんでした。


完成したホテルの名称は当時付き合っていた彼女のニックネームから『フラミンゴ』と命名。


しかしオープン当日ショーのタレントなどを乗せる飛行機が欠航。オープンから計画違い。その後も、ホテルの運営は赤字続き。結局、マフィアへの多大な損害を与えた報復として彼は暗殺されました。


皮肉なことに彼が命を張って作った一大ホテルはその話題性でその後大繁盛します。


そして、その成功に続けと次々とその近辺に巨大ホテルがたっていきました。

それからのち・・・


■スティーブ・ウィン

投資家ハワードヒューズが彼の経営するホテルを買上、その資金でもって、敷地前に火山のアトラクションを有した、リゾートをテーマにしたホテルを建設し、今も伝説のように語られるスティーブ・ウィン。彼の発想はとても大胆です。そしてそのホテルこそ、『ミラージュ(幻想)』。一度はこのホテルの名を聞いたことがる方は多いはず。1980年代このホテルはありとあらゆるメディアにでたのですから。


このミラージュの敷地前はストリップストリートに面した一等地。道から入りやすい、出やすいことがホテルの利便性を高めるということが常識であったのに、彼はその敷地にいわば無用のアトラクションを作ったのです。しかもホテルの内部まで、そのイメージにあわせたつくり。しかもしかもです。そのアトラクションは毎夜になると、水が噴火するのですが、それはホテルの宿泊客のみならずその通りを通っている者なら無料で見れるのです。


彼はナイトショーも有名タレントを使い、内部のレストランも一流どころを入居させ、ハード面はもちろん、ソフト面も充実させ、一躍ラスベガスの顔となりました。


従来のラスベガスのホテルは何事もカジノ優先。料理や客室などは2の次だというのが大勢。いつまでも客室やレストランで滞在させてはいけないんだという考えでした。


彼は宿泊客以外のラスベガス観光者を無料のアトラクションでカジノにひきつけ、宿泊客には『テーマ性をもったホテルのハード面の演出』と最高の料理と、ショーで最高の満足感を与え、その結果カジノに金が落ちると判断しました。


結果、大成功。


彼は次によりエンターテイメント性を強めた、海賊や、宝島をテーマにした『トレジャーアイランド』(現在TI)をミラージュ隣に建設。ホテル敷地前に海を作り、毎夜その上で海賊と政府軍の船の対決が見られる無料アトラクションを作りました(今現在、アトラクションは変更)。そのアトラクションは誠に圧巻でした。とにかく金のかけ方がすごい。無料のアトラクションにこれだけ金をかけるのか、誰しもおもうでしょう。アトラクションだけならミラージュを軽く凌駕します。


もちろんホテル内部は宝島のイメージに統一され、客の高揚感をあおります。テーマホテルの全盛期を彼は作り上げたのです。


このトレジャーアイランドもやはり興行的に大成功。


そして、スティーブ・ウィンは1990年後半、あの『ベラ-ジオ』を建設。


このホテルこそ、彼の知力、金力を総動員した結晶であり、彼をどん底に落とした原因でもあります。フォーコーナーの交差点の敷地を買い上げた彼は、今度はホテル前に湖を作りました。その湖に沿う形で、ショッピングゾーン、レストランを配し、その奥に客室ホテルを作りました。その湖は実際にイタリアにあるコモ湖を再現し、ホテル内装・外観はイタリアに統一されています。今現在でもラスベガスにあるホテルの中で最高級ホテルと位置付けられ、ロケーション的にも最高の場所にあり、地理的にも恵まれた『ベラ-ジオ』。映画オーシャンズイレブンの舞台ともなっています。あの映画のラストシーンの優雅な噴水ショーは毎夜7時から12時まで15分ごとに繰り広げられています。もちろん見るのは無料。ちなみにこの噴水ショー、ストリートから見ると豪快な感じが強いですが、ホテルの客室から見ると全体が見れ非常に優雅なショーの印象を受けます。


噴水ショーでも分かるように、以前の『ミラージュ』『トレジャーアイランド』のアトラクションがファミリーを意識しているのに比べ非常に大人向け。ホテルも大人を意識した内装・ハード面となっており、非常に格調高い雰囲気である(幾分下品ですが)。最近は少し緩やかになってきていますが、19歳以下のものはこのホテルに入れない年齢制限を設けている。しかもレストランはすべて超高級。『アクア』『ピカソ』などは人気がありすぎ、予約を取るのも一苦労。ナイトショー『O』もプレミアチケット。バフェイは普通ホテルの名を冠にするのですが、ベラージオの高級バフェイは名称『ザ・バフェイ』。ファミリー向けとはおおよそ言えません。


明らかに前のホテルと違うコンセプトである『ベラージオ』。これは、いくらファミリーを呼び込んでもカジノに金を落とさない。しかもそういうホテルはもう作った。それなら、ハイローラー(高額のお金をカジノに落とす人)が満足するホテルを作ってみよう。もう一度ラスベガスのホテルを大人の楽しむものに変えよう。彼の作戦はやはり見事に的中。その後ラスベガスに作られたホテルもこのコンセプトを模倣して建設された物が多い。彼が新しいホテルを作るたびにラスベガスのトレンドが変わっていったのです。


その模倣したホテルもスティーブ・ウィンが建設にあたって全財力を使い切るほどの『ベラージオ』とくらべ、規模・内装がチープなものがほとんどです。

 スティーブ・ウィンはとてつもないものを作り上げたのです。コレに並ぶものは作れても、コレを越えるものはなかなか出来ないのではないか?立地的、ハード的の両極にたっての私の感想です。


追記:スティーブ・ウィンは『ベラ-ジオ』の建設にあたって、多大な負債を抱えた。それに伴いスティーブウィン社長の『ミラージュリゾート』は大きく株価を下げ、それを期に、MGMグランドに買収される。彼が手塩にかけ作ったホテルが原因なのだからこれも仕方のないことでしょうか。


今MGMグランドグループはラスベガスでダントツの客室数を有します。それでもなお同グループは、巨大化を模索中。今現在一番対抗馬でもあったマンダレイベイが所有するホテルも買収のテーブルにあがっています。コレが実現すると、ストリップストリートの巨大ホテルのほとんどがMGMグループのものとなります。一種の寡占状態である。


ミラージュリゾ-トと違う経営理念のMGMが『ベラ-ジオ』を今後どのように運営するのか?見ものですねえ。


再追記:スティーブ・ウィンはその後ラスベガスの小さいながらも由緒のある『デザート・イン』を買収。日本では無名のホテルではありますが、『ハイローラー御用達』のホテルとして現地では名高い。ここからもう一度、彼は挑戦するのでしょうか、しないのでしょうか?


将来、『バグジー』『ハワードヒューズ』に続いての彼の人生記の映画化はまちがいないでしょうが、一発逆転のエピローグを見てみたいものです。


再々追記:その後スティーブ・ウィンは自分の名を冠した『ウィン』ホテルをデザート・イン跡に新設。今現在に至っています。(2014/11/10)


<ラスベガスにおける流通業について>

ラスベガスはお金さえあれば、なんでも手に入る町といっても過言ではありません。マイケルジャクソンがこの都市に来る度、美術品を買っていたのは有名です。ラスベガスコンベンションセンターに行けば、あらゆる情報、そしてビジネスチャンスが買えることで有名ですし、入世界中の料理のジャンルはもちろん、あらゆる食材が集まる町としても有名です。逆に言えば、あらゆる国の人々が来訪する町ともいえます。


そんなラスベガスに置ける流通業に目を向けてみたいと思います。


■ラスベガス流通業について

世界一のカジノの町ラスベガスは同時に、消費の町として世界で指折りです。ですからこの町の消費を我が物にする為、いろんな仕掛けにとんだ店舗を作ったり、これでもかといわんばかりに大きな店舗を作ってみたりと、あらゆる流通業の最先端の店舗がここでは見ることが出来ます。ストリップ通り沿いの店舗は周りが超派手派手のネオンや、超巨大なテーマホテルに囲まれているため。店舗内装や陳列などで、他都市の店舗とは全く違うアピールが必要になってきます。


特に最近はSPA型のチェーン店が目立つ中、どの都市に訪れても、そういうSPAチェーンの店舗はあまり変わり映えしません。商品構成どころか陳列の場所まで同じ。目をつぶっても、あの商品ならここやなと、分かるぐらい画一的になってきています。


そういう意味では、ラスベガスは色んなハード面や、ソフト面で流通業の実験場となっている感もあり、ウォルマートもここラスベガスの近郊にて,最先端の店舗業態の実験をしていることはあまりにも有名です。


追記:ハードのテーマ性の恒久化とは非常に難しいものがあります。ラスベガスのホテル・そしてホテルに付随するSZの多くは何らかのテーマ性を有したものが多く、ラスベガスという町とは全く無縁なものをテーマにしています。最初はもの珍しく驚きの連続ですが、テーマ性を持ったが為に、お客様に飽きられるおそれもあるわけです。『それを解決する手段』を勉強する為、私はラスベガスに訪れるのですが、『飽きさせないために、さらに新しいハードを作る』ことでラスベガスは進化しているように見えます。ほかに解決策はないのか?自分の店に置き換えて、これからも勉強していこうと思います。


日本のエンターテイメント性を持ったSCはここラスベガスのSZを模倣しているものが多くあります。ラスベガスに見学に来るのはパチンコ屋さん、ホテル業のみならず今や小売業の方も次々と訪れるようになっています。


世界中の最新店舗が、ここラスベガスに集まっているのです。


ラスベガスのショッピングとしての形態は主に3つに分けられます。まずはホテルに付随する巨大SZ、テーマホテルと同じコンセプトを有するテーマ型SZです。ラスベガスらしさといえばここでしょう。そしてモール形式をとるSC(全米的によく見られるもので、あまりラスベガスらしさは感じれませんが、規模や派手さはなかなかのものがあります)。さらには、ラスベガスで生活する人の為のSZ、SC。


次ページより、ホテルに付随する巨大SZと、モール形式のSCの2つを紹介をしてみます。 


<ラスベガスホテルに付随するSZ(ショッピングゾーン)>

ラスベガスでしか味わえないものと言えば?と聞かれれば、私は『超巨大ホテルのカジノとSZ』と答えると思います。それぐらいこの2つの点にラスベガスは他都市と比べて独自性を有していると思ってください。


■ホテルに付随するSZ(ショッピングゾーン)

ラスベガスの最新店舗そしてラスベガスらしい店舗をみるならやはり、ストリップストリートのホテル群に付随するテーマ性を有したSZでしょう。SZというわりにはとてつもなく大きいSZの為、SCと言ってもいいのですが、、(後で紹介するモール形式のSCと分けるため、ここではSZと表記します)。それでは見るべきSZとしていくつか挙げてみたいと思います。


<フォーラムショップス>

ラスベガスが誇る、世界一テナント料金の高いSZ。もちろん賃料が高い分、売れる店はめちゃ売れます。坪効率は世界でも指折り。もしも時間がなければ、あるいはショッピングに興味がなければ、ここだけ見れば他の町のSC・SZと、ラスベガスのSZの違いがはっきり分かります。必ず足を運ぶべきでしょう。


さて『フォーラムショップス』はシーザーズパレスホテルが運営する超巨大かつ、超エンターテイメント性を有するSZ。シーザーズパレスは古代ローマをテーマにしたホテルのため、このSZもローマというかイタリアの町を再現する作りとなっています。


ホテルに滞在する人以外、ストリート側の入り口から、ローマ式の回廊の下を、『動く歩道』に乗って入っていきます(もちろんホテルの入り口からも連絡していますが、その場合カジノを通らないと行けない)。この演出が見事でして、お客さんのSZに対する期待感をあおります(ただしよく故障で止まります。その場合は動く歩道の上を歩かないといけません。意外と動く歩道の距離が長く、ただ疲れるだけ)。


いよいよ建物に入ると、天井に空を映し出し、時間と共に空が朝焼けから、昼空へさらには、夜空と変化していきます。2時間ほどで1日の夜空の変化をあらわすらしいです。その空の下に店舗が軒を連ねます。ですから、このSZは形式としてインモールとなっていますが、実はつづきがありまして、、、


この店舗1店1店が一つの独立した建物であり、いわば、空を映し出すドームの中にイタリアの高級ブティック店が連なっているのです。アウトモールに屋根がついて、ひとつのインモールに見せかけている方式なのですね。この屋根方式自体、はラスベガスで以降作られるSZのほとんどが取り入れています。


通路はもちろん石畳。店舗ブロックごとに、広場があり、そこでは古代ローマをモチーフした無料アトラクションが何時間か毎に行われています。無料アトラクションが始まると店でショッピングしている人も出てくるほどの規模でアトラクションが行われていますので、訪れた方は是非一度ご覧下さい。


入居しているSHOPは、どれも一度は聞いたことのある名前ばかり。そんなSHOPが100店舗以上入居しています。一般に日本のRSC(リージョナルショッピングセンター・例えばダイヤモンドシティー)に比べると少な目の数字ですが、1店舗の入居面積ははるかに大きく、アメリカのSZ・SCの規模は日本の規模とは比較にならない程のおおきさです。


テナント料金の高さゆえ、あまり安いものを買いに行くには適さないので注意。また、テナント料金の高さの為かは分かりませんが、この規模の割に飲食店・レストランの数が少ない。このSZに入る前に、腹ごしらえしておくことをおすすめします。


営業時間は通常夜11時まで。普通閉店時間になると、SZ内は人通りがすくなるものですが、ここフォーラムショップスは閉店時間前もひとだかりで一杯。夜遅いショッピングでも安心してお出かけください。


<ヴィア・ベラージオ>

ブランド好きの人なら、やはりここもはずせないでしょう。名前の通り、ベラージオが運営するSZ(というかプロムナード)で、この先が客室・カジノゾーンとなります。ちょうど、フォーコーナーに面した入り口から入れるので、立地条件は抜群です。入居テナントは10程度。思った以上に少ないのですが、ラスベガスではここにしかない<ジョルジョ・アルマーニ><プラダ>の存在など、日本のブランド好きな方なら、見ておくべきでしょう。


ここの営業時間は通常夜12時まで。有名ブランド店がこの時間まで営業することは、世界中みても、ここラスベガスの<ヴィア・ベラージオ>しかありません。通路の天井は一部ガラス張りになっており、昼間は太陽の光が注ぎます。少し落ち着きのある空間が昼間は広がります。他のホテルが運営するSZと違って、ヴァカンスっぽい雰囲気の中でショッピングを楽しみたい方にもおすすめです。


<グランドキャナル>

ベネチアンの経営する<グランドキャナル>は規模、有名店舗の数においては、上記の2つのSZには及びませんが、運河を中心に取り囲む店舗が実に趣よく配置されていて、なかなか雰囲気がすばらしい。イタリア料理中心にレストランを多く配置させたことで、上記2つのSZとは全く違った土俵で戦えています。200店舗ほどのテナントが入居(レストランなど含む)。通常は夜11時まで営業。


私はフォーラムショップスで目を肥やしたあと、食事をしたり、ウィンドウショッピングするためにこちらのSZによく訪れます。フォーラムショップスの騒々しさとくらべるとこちらのほうが快適です。あっそうそう運河の上を渡るゴンドラは実際観光客も乗れますよ。


<その他のホテル運営SZ>

もちろんこれ以外にも数多くあります。そしてこれからもホテル運営SZはどんどん増えていくでしょうが、今現在は、上記のSZが日本人がショッピングするならおすすめのところ。新しく作っても、有力テナントを呼べなくて、失敗しているSZも数多くあります。もちろんテーマ性の類似や立地条件など色々他の要因もかさなるのでしょうが・・・。 


<ラスベガスにおけるSC(ショッピングセンター)>

<初めに>

SCと一般によく言いますが、ショッピングセンターにも、いろんな形態があります。その形態をカテゴライズするにあたって、一番有名なのが『商圏』の大小での分け方です。


例えば近隣のお客さんを相手にする、ネバーフッド型SC(NSC)。食品や消耗品を中心とする品揃えをしています。そして極めて高いファッション性をもつアイテム(買回り品)を中心にし、広範囲からお客様を呼ぶリージョナル型SC(RSC)。更には、他県、他国からのお客さんも相手にできるスーパーリージョナル型SC(SRSC)。宝石、有名ブランド、絵画なども扱います。他にも分け方(カテゴライズ)があるのですが極めて単純な分け方をするとこんな風にSCをカテゴライズできます。


例えば、比較的実用品などの専門店をいくつかもつような近所の1000坪ぐらいのSCはNSCの分類。そしてイオンはRSCの分類でしょうし、六本木ヒルズはSRSCの分類にあてはまるでしょう。


日本人が海外旅行していて買い物に訪れるSCというのは、この中のRSC、SRSCのどちらかでしょう。しかし、アメリカ本土において、RSCやSRSCに分類されるものの規模は日本のそれとは、比べ物にならないほどの大きさです。グアムやハワイのSCも本土では極めて小さ目の部類ですから。


また日本において核テナントは一つか二つなのに対し、アメリカでは核テナントだけで5つも6つもあるRSCが多く見られます。


例えば百貨店が複数入居したSCは日本では、そんなに見かけませんが、アメリカでは、よく見かけられる形態です。


経営者サイドの建設前のマーチャンダイジングとしては『まず、競争対象のSCからお客さんを奪う為に、知名度のある核テナントを呼ぼう。そして利便性を高める為に、特色のある専門店をたくさん入居させよう。』ということで、まずは、競争対象のSCよりもまず規模の大きいSCを作り、専門店においても有力なテナントを入れようとします。


そして次に『より売上を伸ばす為に、広域からお客さんを呼ぼう、その為には核テナントをもう一ついれたらどうだろうか?そして、知名度のある専門店にはより広い面積をあたえ、売上を伸ばしてもらおう』。アメリカのSCは基本的にはより大きく、が基本なのかもしれません。競争に勝つ為に、追求をしたら結果的に規模がとてつもなく大きくなり、核テナントが複数になったというのが実情でしょう。


今後日本でもこういう形のSCが増えてくると思います。


ちなみに、アメリカではSCを運営するディベロッパーとその核テナントに資本関係は無く、あくまでディベロッパーはSCの開発、運営に集中し、核テナントとして、どこを誘致するかというのは、あくまで彼らの責任であり自由です。核テナントが不振なら、代わりを呼んだりするわけです。


日本では大概SCディベロッパーは、核テナントと資本関係があり、ディベロッパーに核テナントの誘致選択自由はありません。彼らの仕事はそれ以外の専門店の誘致です。しかしそれも核テナントと資本関係のある専門店の入居を第一としますから、同一ディベロッパーのSCはほとんど構成するお店は一緒。大手ディベロッパー=大手核テナント=大手流通店(スーパー)です。


日本の大手流通店の数は、今現在いくつか考えてみたら分かる通り、結果日本のSCの形態は、あまりバラエティーにとんでいません。


アメリカでは、もし同じディベロッパーが運営するSCならよく似たことがありますが、それでもディベロッパーの数だけ色んなSCの形態があると思っていいでしょう。よっぽどアメリカのSCのほうが日本のものより変化が多く、ダイナミックだと思います。


しかしここ10年ほどで日本も規制緩和なども進み、流通分野での成熟がすすみ、より競争が厳しくなってきました。アメリカのように競争に打ち勝つ為に、ものすごい規模のSCが日本に出来てもおかしくない現状です。。


<ラスベガスのSCの現状>

ラスベガスの流通の発展は、ホテルの発展とイコールであり、ホテルに隣接するショッピングゾーンが観光客の主な消費場です。ラスベガスにおけるSCは、ホテルに付随するSZがすばらしいため、あまり紹介しても意味がないかな、とおもったんですが、、、例えば遠くにあって不便なファッションアウトレット、あまり品揃えが十分でないベルツアウトレット。そしてあまり見ごたえがないファッションショーを定時になると行うファッションショーモールなど、私にとってあまり面白いと言える、人におすすめできるSCがなかったんですが、、


ここ最近のファッションショーモールの改装や新しいSCの開発など大分話題にあがるようになってきたので、少し取り上げてみたいと思います。


■ファッションショーモール

最近の改装によって、いままでは5店舗の百貨店が入居していたのが、新しく『ノードストロム』『ブルーミングデイルズ』が加わり、計7店舗となりました。ちなみに今までの入居百貨店は『メイシーズ』『サックス・フィフスアヴェニュー』『ニーマンマーカス』『ロビンソンズ・メイ』『ディラーズ』です。この元気な2つの百貨店が入居するまでは、話題を『フォーラムショップス』にさらわれ、地盤沈下の傾向だったファッションショーモール。今現在は元気を取り戻しているようです。


新規入居した百貨店のせつめいをしますと、『ノードストロム』は靴の品揃え、接客に定評のある百貨店、『ブルーミングデイルズ』は今現在NYで一番人気の百貨店。とても今元気のある百貨店2つを入居させたのは私には驚きでした。


この7つの百貨店をつなぐ通路沿いに専門店が配置され、規模的にはとても大きいものとなっています。ちなみに『ルイヴィトン』はラスベガスではここのみ入居しています。


その他色んな専門店が入居していますが、他のSC・SZにも重複して入っていることが多いので、強いてファッションショーモールで見るべきものはありません。


このSCで見るべきものは、先にあげた、百貨店の7つでしょう。百貨店に興味のない人も、一度足を運んで見る価値はあると思います。  


<ラスベガスストリップストリートの繁栄とダウンタウンの現状>

今現在ラスベガスと言えば、ストリップストリートのことをいうぐらいストリップ地区は繁栄しています。ダウンタウンと違い、通りが大きく、通り沿いの土地の再開発も容易な為、今後ともこの状況は変わらないでしょう。ダウンタウンの存在意義は何か?という問題に直面している現状です。そばに大規模SCが出来て、人通りの少なくなった商店街という日本の状況に似ているわけでして、、、、


もちろんラスベガスの発祥は、ダウンタウン。ですから、昔からの官公庁などは全て、この付近に点在しています。フリーモントストリートがダウンタウンの目抜き通りになり、この通りを中心に町が広がっています。もちろん、通り沿いは、カジノ・ホテルがひしめきあいます。


またフリーモントストリートはアーケードで覆われ、このストリートは1日中歩行者天国。しかもアーケードの屋根は電飾で埋め尽くされ、夜になると、その電飾がダイナミックな映像を映し出すアトラクションになります。もちろん無料。


追記:ツアーでラスベガスに来た際は、このアトラクションはOPツアーの『ラスベガス市内観光』の目玉になっています。是非一度は見ておくべきでしょう。


さらに電飾ショーに負けないほどのカジノ・ホテルのネオンが町を覆います。ストリップ地区以上の光の洪水を見ることが出来ますよ。通りでは、色んなイベントが開かれ、レストランなどの料金もストリップに比べると安く設定したりと、ダウンタウンの経営努力の賜物が色んなところで発見できます。


ストリップの豪華さや、リゾート志向に比べ、庶民的という言葉がぴったりですね。アメリカ人が、カジノ目的でラスベガスに訪れる場合、ダウンタウン地区のホテルに泊まることが多いというのも頷けます。


しかし、我々外国の観光客がわざわざダウンタウン地区のホテルに宿泊することはどうでしょうか?もうすでに旅行会社のデスクはストリップ地区の方に集中していますし、観光スポットや、ショッピング、食事のバラエティーさなど考慮すると、外国人の観光客がダウンタウンに泊まる価値は極めて少ないと思います。


外国人観光客にとって、ダウンタウンは古きラスベガスを味わいに行く、一つの観光スポットになっているのが現状でしょう。とはいえ、カジノだけしたいという人にはダウンタウン地区の宿泊はおすすめです。